
「お茶は百薬の長」と言われるほど、おいしくいただいている間に、知らず知らずのうちに日本茶の成分が体調を整えるなどの効能を秘めています。
普段何気なく飲んでいる一杯のお茶が醸し出す独特の香味には、数多くの自然の保険飲料が含まれているのです。
ポリフェノールの一種であるカテキン。健康成分の代表格です。「カテキン」が知名度は高いですが、昔から「タンニン」と呼ばれてきた渋み成分になります。
抗酸化作用や抗がん、血中コレステロールや血圧上昇抑制、抗ウイルスや抗アレルギー、虫歯予防から口臭予防まで出来ちゃいます。
カテキンと同じく知名度の高いお茶の成分であるカフェイン。仕事や勉強で疲れたときには、眠気防止や中枢神経の興奮、強心の効能が作用し、利尿や代謝促進でリフレッシュするための時間をお茶が作ってくれます。
胃がんなどの抗がん作用によく知られている風邪予防、免疫系増強の効能を含むビタミンCをはじめ、口角炎予防の効能があるビタミンB2、消化器系や肺、乳がんなどの抗がん、糖尿病、心疾患、白内障の予防が期待出来るビタミンEと日本茶にはたくさんのビタミンが含まれています。
デトックスの味方食物繊維。日本茶の成分の30〜40%を占めています。便秘防止はもちろん、大腸がんや心疾患、糖尿病などの予防にも効果的です。
水溶性の食物繊維、ペクチンは胆汁酸排出促進や血中コレステロールを低下させる効能が含まれています。
虫歯予防で知られるフッ素をはじめ、亜鉛やマンガン、カリウムやカルシウム、リンなど抗がん作用のあるミネラルもお茶には豊富に含まれています。
アロマテラピー効果のある日本茶の香り成分。緑茶で200種類以上もあります。
生茶葉には香りは少ないですが、火入れ加工により加熱されたアミノ酸と糖類が反応するという、お茶を製造していく過程により繊細な香りをまとっていくのです。
昔から日本人になじみ深い緑茶に含まれる成分は上に挙げたとおりですが、カテキンの抗酸化作用をはじめとして、緑茶には肥満防止や美肌、免疫力アップなど美容や健康に多くの効果があることがわかっています。さらに飲むだけでなく、ニキビ予防や美白の効果が化粧品などに応用されることもしばしば。
その人気は今や日本だけにとどまりません。年々欧米でも美容茶として注目を集めているのです。まさにお茶は日本を代表するスーパーフード。日本を訪れた外国人は、コンビニやスーパーに置かれたペットボトル入りの緑茶の種類の多さに驚くのだとか。
アメリカでは緑茶の青臭さや苦みが苦手な人が多いため、砂糖やハチミツを加えたものを「Green Tea」として販売しているようです。同じアジアでも中国や台湾は同様で、ストレートではなく砂糖入りが主流。日本のお茶は世界じゅうで気軽に楽しまれています。
ちなみに、ハワイでは抹茶ソフトをコナ・コーヒーと味わうのがスタンダード。みなさんもハワイを訪れたらぜひ、このハワイ流の楽しみ方でお召し上がりください。